新所沢ぎぼ歯科・矯正歯科クリニック|新所沢駅東口の目の前にある歯科 / 矯正歯科

〒359-0044 埼玉県所沢市松葉町2-22 矢島ビル2階

【マウスピース矯正のIPRとは?】

埼玉県所沢市の歯医者、新所沢ぎぼ歯科・矯正歯科院長の儀保逸哉です。

 

マウスピース矯正を検討している方からよく質問されるのが、

「IPR(アイピーアール)って何ですか?」

「歯を削るって聞くと少し怖い…」というお声です。

実際に、マウスピース矯正治療をする時に、IPRが必要なケースと不必要なケースがありますので、今回のブログでは、IPRの役割や安全性について、お伝えいたします。

 

[ IPRとは?]

IPR(Interproximal Reduction)とは、歯と歯の間をわずかに(0.1〜0.3mm程度)削り、歯がきれいに並ぶスペースを確保する処置 を指します。「ストリッピング」や「ディスキング」と呼ばれることもあります。

マウスピース矯正治療で歯を動かすためにはスペースが必ず必要になります。IPRは、歯の形や噛み合わせを考慮しながら必要最小限で行われ、エナメル質の厚みの範囲内で行うため、歯の健康に悪影響はありません。

 

[なぜIPRが必要なの?]

マウスピース矯正は「歯を並べるスペース作り」がとても重要です。

矯正治療の計画(IPR)を立てた時に、以下のような場合が想定された時にIPRを行います。

 

 ① 歯が大きく、並ぶスペースが不足している

一般的に顎が小さめな患者さんは歯列が狭く、軽度〜中等度のガタつき(叢生)が出やすい特徴がありますので、IPRを行うことで、歯を抜かずに並べるスペースを確保できます。

 

 ② 歯の形を整え、仕上がりを美しくする

歯の幅を僅かに整えることで、左右のバランスが整い、自然な仕上がりになります。前歯のラインをきれいにしたい方にも有効です。

 

 ③ 過度な前突(口元の突出)を抑える

少しだけスペースを作ることで、前に出ていた歯を後方に下げやすくなり、横顔のバランス改善(Eライン)にもつながります。

 

[ IPRは痛い?安全性は大丈夫?]

患者さんにとって気になるのが「痛み」と「削られる不安」だと思いますが、IPRは痛みがほとんどなく、安全性も高い処置です。


① 痛み

歯の表面であるエナメル質には神経がありません。

そのため、多くの方が「音はするけど痛くない」と感じられます。

もちろん、知覚が敏感な方には、ペースを調整しながら無理なく進めます。


②削る量

0.1〜0.3mmと極薄です。爪をヤスリで整える感覚に近いイメージです。

削りすぎを防ぐために、歯科医師が計測しながら慎重に行います。


③歯への影響

エナメル質の範囲内で行うため、むし歯リスクが上がる、歯が弱くなるということはありません。

 

[IPRを行うタイミング]

IPRは、以下のタイミングで行われることが多いです。


① 治療開始時(アタッチメント装着時)


② 歯が動いてきて、クリアランス(歯と歯の間の十分な隙間)が必要になった時


③ 仕上げの微調整時

矯正の進行状況に合わせて、必要なときに数回実施されます。

※IPRを行う部分については、症例により異なります。

 

■ IPRがない矯正が良い?

「IPRしないで矯正できますか?」という質問も多いですが、

IPRが必要な診断が出ている場合には、 IPRをしないと予定通り歯が動かず、仕上がりに影響する可能性 があります。

矯正治療で大切なのは、歯並びの見た目だけではなく、正しいかみ合わせなので、矯正治療を成功させるためには必要です。

 

■ まとめ

マウスピース矯正におけるIPRは、歯を抜かずにきれいに並べるための、大切なスペース作りです。


新所沢ぎぼ歯科・矯正歯科クリニックでは、マウスピース~ワイヤー矯正まで、複数の矯正治療を行っています。

矯正相談は、電話とWEBで受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

 

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