新所沢ぎぼ歯科・矯正歯科クリニック|新所沢駅東口の目の前にある歯科 / 矯正歯科

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クリスマス~年末年始に向けた矯正中の食事の注意点

埼玉県所沢市の歯医者、新所沢ぎぼ歯科・矯正歯科院長の儀保逸哉です。

今回は、「年末年始のイベントも安心!矯正中の食事の注意点」についてお話をしていきます。

 

今年も残すところあとわずかになりました。

矯正治療をしている、もしくはこれから矯正治療を検討されている患者さんの中には、

「クリスマスから年末年始にかけて様々な食べ物を食べる機会があるけど大丈夫かな?」

と思っている方々も多いのではないでしょうか?

 

結論から申し上げますと、矯正治療中でも、いくつかのポイントに注意すれば、年末年始のイベントや美味しい食事を十分に楽しむことができます。

そのために、今回は、矯正装置の種類毎の注意点、年末年始に特に気をつけたい食べ物、万が一装置が破損した場合の対処法などを詳しく解説します。

 

目次

  1. はじめに:矯正中でも年末年始を楽しもう!
  2. 矯正装置の種類と食事への影響:力学と口腔内環境の視点から 2-1. ワイヤー矯正(表側・裏側矯正):咀嚼力と装置への負担 2-2. マウスピース矯正:唾液の自浄作用と清掃の重要性
  3. 年末年始の食卓:注意すべき食材と賢い食べ方 3-1. お餅:デンプンの特性と粘着性への対策 3-2. おせち料理:食材ごとの硬さと噛み方の工夫 3-3. その他:お酒、炭酸飲料、乾燥する食品への注意
  4. イベント別食事の注意点:具体的なアドバイス 4-1. クリスマス:チキン、ケーキ、シャンパン 4-2. 大晦日:年越しそば、天ぷら 4-3. お正月:おせち料理、お雑煮、お酒
  5. もしも装置が壊れたら?緊急時の対処法
  6. 矯正治療中でも最高の年末年始を過ごすために


1. はじめに:矯正中でも年末年始を楽しむために

年末年始は、家族や友人と集まって美味しいものを食べたり、楽しい時間を過ごしたりする特別な時期です。矯正治療中だからといって、これらのイベントを我慢する必要はありません。正しい知識と少しの工夫で、矯正中でも十分に年末年始を楽しむことができます。この記事が、皆様の年末年始をより快適に過ごすための一助となれば幸いです。


2. 矯正装置の種類と食事への影響:力学と口腔内環境の視点から

矯正装置には、大きく分けてワイヤー矯正とマウスピース矯正があります。それぞれの装置が食事によってどのような影響を受けるのか、力学と口腔内環境の視点から解説します。


2-1. ワイヤー矯正(表側・裏側矯正):咀嚼力と装置への負担

ワイヤー矯正は、ブラケットと呼ばれる装置を歯の表面に装着し、ワイヤーを通して歯を動かす治療法です。食事の際に発生する咀嚼力は、ブラケットやワイヤーに直接作用します。特に硬い食べ物を噛むと、装置に大きな負担がかかり、破損や脱落の原因となることがあります。これは、物理学でいう「応力集中」という現象で、特定の箇所に力が集中することで、通常よりも大きな力が加わってしまうためです。また、粘着性の高い食べ物は、装置に絡まりやすく、清掃が困難になるため、歯や歯周病のリスクを高める可能性があります。


2-2. マウスピース矯正:唾液の自浄作用と清掃の重要性

マウスピース矯正は、透明のマウスピースを装着して歯を動かす治療法です。食事の際は取り外せるのが大きなメリットですが、食事後にしっかりと歯磨きをしてからマウスピースを装着しないと、食べかすや細菌がマウスピースと歯の間に閉じ込められ、虫歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。唾液には自浄作用がありますが、マウスピースを装着しているとその効果が低下するため、より丁寧な清掃が重要になります。また、マウスピースを装着したまま着色性の強い飲食物を摂取すると、マウスピース自体が着色してしまうことがあります。


3. 年末年始の食卓:注意すべき食材と賢い食べ方

年末年始の食卓には、お餅、おせち料理、おせんべいなど、矯正治療中に注意が必要な食べ物が並びます。それぞれの食材のリスクと、美味しく安全に楽しむための具体的な方法を解説します。


3-1. お餅:デンプンの特性と粘着性への対策

お正月といえばお餅ですが、お餅に含まれるアミロペクチンというデンプンが加熱によって糊化し、強い粘着性を持つようになります。これが装置に絡みつく原因となります。対策としては、小さく切ってよく噛む、大根おろしや海苔で包むなど、粘着性を抑える工夫をしましょう。また、お雑煮のように汁物に入れることで、比較的安全に食べることができます。


3-2. おせち料理:食材ごとの硬さと噛み方の工夫

おせち料理には、数の子やごぼう、田作りなど硬い食材が含まれていることがあります。これらの食材を前歯で噛み切ろうとすると、装置に大きな負担がかかるため、奥歯で小さく噛み砕くようにしましょう。また、栗きんとんや伊達巻、かまぼこなど、比較的柔らかい食材を選ぶのもおすすめです。


3-3. その他:お酒、炭酸飲料、乾燥する食品への注意

お酒は飲みすぎると歯磨きがおろそかになり、むし歯のリスクを高めます。特に糖分の多い甘いお酒は注意が必要です。炭酸飲料は、酸によって歯のエナメル質を溶かす酸蝕歯のリスクを高める可能性があります。乾燥する食品(ドライフルーツ、スルメなど)は、装置に絡まりやすいので注意が必要です。


4. イベント別食事の注意点:具体的なアドバイス

クリスマス、大晦日、お正月と、それぞれのイベントで注意すべき点を具体的にアドバイスします。


4-1. クリスマス:チキン、ケーキ、シャンパン

ローストチキンなどの骨付き肉を食べる際は、骨から外してから食べるようにしましょう。ケーキなど甘いものを食べる際は、食後の歯磨きをしっかり行い、むし歯予防を心がけるようにしてください。


4-2. 大晦日:年越しそば、天ぷら

年越しそばを食べる際は、麺が装置に絡まらないように、ゆっくりと食べるように注意してください。天ぷらは、衣が硬い場合があるので、小さく切って食べるようにしましょう。


4-3. お正月:おせち料理、お雑煮、お酒

おせち料理は上記で説明した注意点を参考に、食べるものを選び、食べ方を工夫することがおすすめです。お雑煮のお餅は、比較的安全に食べられます。お酒を飲んだ後はしっかりと歯磨きをしてください。


5. もしも装置が壊れたら?緊急時の対処法

万が一、装置が破損したり、外れたりした場合は、落ち着いて以下の対応をしましょう。

  • 自分で触らない:無理に直そうとすると、状態が悪化する可能性があります。
  • すぐに医院に連絡する:状況を説明し、指示を仰ぎましょう。
  • 応急処置:状況によっては、ワックスなどで応急処置が必要な場合があります。歯科医師の指示に従って対応しましょう。


6. 矯正治療中でも最高の年末年始を過ごすために

矯正治療中でも、少しの工夫で年末年始のイベントを十分に楽しむことができます。大切なのは、正しい知識を持って、適切な食生活を送ることです。もし、不安なことがあれば、遠慮なく当院にご相談ください。

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