新所沢ぎぼ歯科・矯正歯科クリニック|新所沢駅東口の目の前にある歯科 / 矯正歯科

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あなたは何枚になるのか?マウスピース矯正の枚数について

埼玉県所沢市の歯医者、新所沢ぎぼ歯科・矯正歯科院長の儀保逸哉です。

今回は、「あなたは何枚になるのか?マウスピース矯正の枚数について」お話をしていきます。

 

【結論】 マウスピース矯正で必要なマウスピースの総枚数は、下記によって大きく異なります。

・患者さんの歯並びの状態(特に移動の難易度と移動量)

・矯正治療の計画や選択したマウスピース矯正システムの特性

 

一般的な目安として、軽度の矯正で数十枚、広範囲な矯正や複雑な症例では、途中の追加アライナーと含めると百枚以上に及ぶこともあります。

 

[目次]

  1. マウスピースの枚数はなぜ必要なのか?
  2. マウスピースの枚数を決める要因
  3. 見た目だけではない!かみ合わせの重要性
  4. なぜかみ合わせが大切なのか
  5. まとめ


1. マウスピースの枚数はなぜ必要なのか?

マウスピース矯正は、透明で薄いマウスピース(アライナー)を段階的に交換していくことで、少しずつ歯を動かしていく治療法です。

この「少しずつ」という点が枚数の多さにつながります。

一見するとワイヤー矯正よりもシンプルな装置に見えますが、歯を動かす原理は基本的にワイヤー矯正と同じで、

持続的な力を歯に加え、骨の代謝(吸収と再生)を利用して歯を移動させます。

しかし、マウスピース矯正では、1枚のマウスピースで動かせる歯の移動量は非常に厳密に管理されており、

通常0.2mmから0.25mm程度と定められています。

これは、一度に大きな力を加えてしまうと、痛みが増すだけでなく、歯の根っこ(歯根)や歯茎などの組織を傷めてしまうリスクがあるためです。

安全かつ効果的に治療を進めるために、新しいマウスピースが必要になり、結果として多くの枚数が必要になるのです。

マウスピースの交換は毎日20時間以上の装着で、通常1週間から2週間毎です。

2. マウスピースの枚数を決める要因

現在、マウスピース矯正を検討されている患者さんも「私の場合、何枚になるのだろう?」と思っていると思いますが、枚数を決める要因は患者さんの口腔内の状態です。

 

具体的には、以下の3つの要素が枚数を決定づけます。

 

(1) 歯の移動量と移動の難易度

歯を大きく動かす必要がある場合(重度の出っ歯、受け口、ガタガタの歯並びなど)は、当然ながら必要なステップ(=マウスピースの枚数)が増えます。

また、歯を傾ける動きよりも、歯の根元から平行に動かす「歯体移動」や、歯を回転させる動き、そして奥歯(臼歯)を大きく移動させる動きは難易度が高く、より多くの枚数が必要になります。

 

(2) 抜歯の有無

抜歯を伴う矯正治療は、歯を動かすスペースを大きく確保するため、その分移動距離が長くなります。

抜歯によってできたスペースを閉じるだけでも、非常に多くの枚数が必要です。一般的に、非抜歯(歯を抜かない)矯正よりも抜歯矯正の方が枚数は多くなる傾向にあります。

 

(3) ゴールとなるかみ合わせの状態

単に「歯並びがきれいになること」がゴールではありません。

最終的な目標は、見た目が美しく整うことはもちろん、上下の歯が正しく機能する「理想的なかみ合わせ(咬合)」にすることです。

かみ合わせが大切なのは、それが咀嚼機能や顎関節の健康、さらには全身の健康に直結するからです。

特に奥歯の精密な調整が必要な場合、最後の仕上げのステップで枚数が追加されることが多く、結果的に総枚数は増加します。

3. 見た目だけではない!かみ合わせの重要性

マウスピース矯正を検討される多くの患者さんは、「前歯のガタガタを治したい」「出っ歯を引っ込めたい」といった見た目の改善を第一に考えます。

もちろん、見た目のコンプレックス解消は生活の質(=QOL)を向上させる上で非常に重要です。

しかしながら、最も重視すべきは、見た目だけではなくかみ合わせです。

 

4. なぜかみ合わせが大切なのか?

理想的なかみ合わせを実現するためには、奥歯の細部にわたる精密な調整が不可欠です。

精密な調整を達成するために、見た目の歯並びが整った後も、さらに多くのマウスピースが必要になることが多く、結果的に枚数が増える要因となります。


① 長期的な安定性:正しいかみ合わせでないと、治療が終わっても特定の歯に強い力がかかり続け、後戻り(歯並びの再悪化)のリスクが高まります。

② 健康への影響:左右のバランスが悪いかみ合わせは、顎関節症や頭痛・肩こりの原因となることがあります。また、特定の歯だけが強く当たりすぎることで、その歯が歯周病や破折(割れること)を起こしやすくなります。

③  効率的な咀嚼:正しい位置で上下の歯が噛み合うことで、食べ物を効率的に噛み砕くことができ、消化器官の負担を軽減します。

 

4. まとめ

マウスピース矯正の枚数は、「どれだけ安全に、どれだけ精密に歯を動かせるか」を示す指標になります。

・枚数は、患者さんの口腔内の状態により異なるため、一律ではありません。特に歯の移動量、難易度、そしてかみ合わせのゴール設定が大きく影響します。

・安全のため、マウスピース矯正は少しづつ歯を動かしていくシステムであり、1枚あたり約0.2mmというわずかな動きを積み重ねるため、多くの枚数が必要になるのは必然です。

・治療の最終目的は、見た目の美しさだけでなく、かみ合わせが大切であり、この理想的な咬合を実現するためには、より多くのマウスピースが必要となります。

 

「矯正治療=見た目のキレイさ」は、確かに大切ですが、見た目以上に大切なのがかみ合わせです。

矯正治療は、患者さんご自身が本来持つお口の機能を回復し、将来に向けての予防治療です。

歯並びについて、お悩みやご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

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