埼玉県所沢市の歯医者、新所沢ぎぼ歯科・矯正歯科院長の儀保逸哉です。
今回は、「矯正治療とスポーツを両立するための注意点」についてお伝えします。
当院で矯正治療を開始される患者様にも、中高生世代で部活動を頑張っている方が多くいらっしゃいますが、
矯正相談の際に「運動中はどうしたら良いですか?」と質問されることが多いです。
結論からお伝えすると、矯正治療中でも多くの場合、スポーツを続けることは可能です。
しかしながら、競技の種類や矯正装置の種類によっては、注意すべき点があります。
この記事では、矯正治療とスポーツを安全に両立するための具体的な注意点について詳しく解説していきます。
目次
□ 矯正治療とスポーツの両立は可能?
矯正治療を検討されている方、特にスポーツをされている方にとって、「治療中に運動ができなくなるのでは?」という不安は当然のことと思いますが、ほとんどの場合、矯正治療とスポーツは両立可能です。大切なのは、ご自身の競技特性と矯正装置の種類を、事前に歯科医師と相談し理解しておくことです。
□スポーツの種類と矯正治療における注意点
スポーツの種類によって、矯正装置への影響や口腔内へのリスクは異なります。
・ コンタクトスポーツ(格闘技、ラグビー、アメリカンフットボールなど)
格闘技、ラグビー、アメリカンフットボールなどのコンタクトスポーツは、口元への強い衝撃が頻繁に起こり得るため、矯正装置の破損や口腔内の怪我のリスクが非常に高いです。そのためマウスガードの装着は必須であり、歯科医師と相談の上、カスタムメイドのマウスガードを使用することをおすすめします。
・ボールスポーツ(野球、バスケットボール、サッカーなど)
野球、バスケットボール、サッカーなどのボールスポーツも、ボールや他の選手との接触によって口元に衝撃を受ける可能性があります。コンタクトスポーツほどのリスクはありませんが、マウスガードの着用を推奨します。特に硬球を使用する野球では、注意が必要です。
・その他のスポーツ(水泳、陸上競技、テニスなど)
水泳、陸上競技、テニスなどの非接触型スポーツでは、矯正装置が直接的な外力を受けるリスクは比較的低いと言えます。しかし、激しい運動による口呼吸で口内が乾燥しやすくなるため、こまめな水分補給や口腔ケアが重要になります。また、テニスなどではボールが顔面に当たる可能性もゼロではないため、必要に応じてマウスガードの使用を検討しましょう。
□矯正装置の種類とスポーツへの影響
矯正装置の種類によって、スポーツへの影響も異なります。
・ワイヤー矯正(表側矯正、裏側矯正)
ワイヤー矯正は、装置が歯に固定されているため、衝撃によって装置が破損したり、口内を傷つけたりするリスクがあります。特にコンタクトスポーツを行う場合は、十分な注意が必要です。裏側矯正は、装置が歯の裏側についているため、表側矯正に比べて衝撃を受けにくいと言えますが、完全にリスクがないわけではありません。
※ワイヤー矯正の上に被せて使うマウスピースもありますので、気になる方はかかりつけの歯科医院へご相談いただくようにしてください。
・マウスピース矯正
マウスピース矯正は、取り外し可能なため、スポーツ時に外すことができます。そのため、コンタクトスポーツを行う場合でも比較的安全です。しかし、長時間外していると治療効果が遅れる可能性があるため、装着時間は守るようにしましょう。また、紛失にも注意が必要です。
□スポーツ中の安全対策:特に重要なマウスガード
スポーツ中の安全対策として、特に重要なのはマウスガードの使用です。
・マウスガードの種類と選び方
マウスガードには、市販のものと歯科医院で作成するカスタムメイドのものがあります。市販のマウスガードは手軽に入手できますが、フィット感や保護力はカスタムメイドのものに劣ります。カスタムメイドのマウスガードは、個々の歯並びに合わせて作成されるため、フィット感が高く、より高い保護効果が期待できます。矯正治療中は歯の移動があるため、定期的な調整が必要になる場合もあります。歯科医師と相談し、適切なマウスガードを選びましょう。
・マウスガードの装着と管理
マウスガードは、スポーツを行う際に必ず装着し、使用後は清潔に保管しましょう。汚れたまま放置すると、細菌が繁殖し、口腔内のトラブルにつながる可能性があります。
□矯正治療中の口腔ケアとスポーツ
スポーツ中は、口呼吸や発汗によって口内が乾燥しやすくなります。そのため、こまめな水分補給やうがい、歯磨きなどの口腔ケアが重要です。特に矯正装置をつけている場合は、歯ブラシが届きにくい部分もあるため、タフトブラシやデンタルフロスなどを活用して、丁寧にケアしましょう。
□緊急時の対応:装置の破損や口腔内の怪我
万が一、スポーツ中に矯正装置が破損したり、口腔内を怪我したりした場合は、速やかに歯科医院を受診してください。自己判断で修理しようとすると、状態が悪化する可能性があります。
□当院での取り組みとアドバイス
当院では、スポーツをされる患者様に対して、それぞれの競技特性やライフスタイルに合わせた矯正治療計画をご提案しています。マウスガードの作成はもちろん、矯正装置の選択や治療時期についても考慮し、安全にスポーツと矯正治療を両立できるようサポートいたします。
□まとめ
矯正治療中でも、適切な対策を講じることで、スポーツを安全に楽しむことができます。大切なのは、ご自身の競技特性と矯正装置の種類を理解し、歯科医師とよく相談することです。当院では、スポーツをされる患者様の矯正治療も積極的に行っておりますので、お気軽にご相談ください。
新所沢ぎぼ歯科・矯正歯科では、患者様一人ひとりに合わせた丁寧な治療を心がけております。お口のことでお困りの際は、お気軽にご相談ください。
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